2025.07.15

日焼け止めから切り傷、ひきつけが起きても

真夏の極端な暑さが始まると、4歳児の子供がアウトドアで全力で楽しめる/学べる遊びが限られて来ます。

そういう時は山深くの沢登りです!

「水遊びができる」公園でも「自然を利用した」施設でも何でもない沢のなかを歩いて登って行く遊びは、手軽さもなく危険も責任も大きいものですが、公園や施設では得られないワクワク(親も)やドキドキや学び(親も)を経験できる場所だと思います。

装備をキチンと整えてスタートです。

息子もだいぶ慣れたもので、手をつながすに沢のなかをジャブジャブ歩いて行くようになりました。

私はゆっくり自然観察しながら付いて行きます。

沢沿いの岩にギボウシ(かなり大きめの葉なのでオオバギボウシ?)が堂々と葉を広げそして中心から花茎を伸ばしているのを発見です。

倒木や岩には美しい苔がびっしり。

職業柄、苔をこんな綺麗に維持するのは管理も大変なんだろうな、なんて思ってしまいます。

 

 

そしてユキノシタを発見です!

盛夏の前には見頃を迎えるユキノシタの花は今がピークのようです。

ユキノシタは葉の形が虎の耳に似ていることから「虎耳草(コジソウ)」という名で古くから民間薬として利用されてきました。

その虎耳草は小児のひきつけ、切り傷、化膿、解毒、そして耳の名がつくことから中耳炎に効果があるそうです。

そして近年では、植物性の美容薬としても注目されています。紫外線によるDNA障害の修復促進作用がある、とのことでユキノシタの成分が含まれている美容薬も増えているそうです。

 

これはもう外遊び中の子供にピッタリで日焼け止め、そして岩に転んだ際の切り傷、ひきつけ(さすがにそんな状態になるのは困るが)でも対応できます。

石をひっくり返せば沢ガニが登場です。

さらに進むと、ユキノシタ群落を発見です。

大きな岩一面に花が咲いています。

ユキノシタの葉っぱは食用としても利用できます。葉は年間を通して青々としているため、山菜としての利用価値が高く、昔から食用とされてきました。塩茹で、煮物、天ぷら、何でも美味しく頂けるそうです。

 

薬にもなり食用ともなるユキノシタはいつでも採取できるよう昔は庭や井戸まわりに植えられていました。近年ではガーデニングのグランドカバーとして人気が高まっています。

 

沢の淵では小さな魚をすくって遊びます。

オニヤンマがすぐ近くまで来て休憩をします。まだ羽化したてで飛び慣れていないのでしょうか。全然逃げません。じつくり観察です。

虫除けとして今流行りのオニヤンマ模型がありますが、この本物を身につけてみようか、なんて。

 

やー、今日も楽しカッタネ。

 

(写真/文 佐藤)