2018.07.15
まずは赤い色
埼玉県は猛暑日が続くようになりました。
屋外は強烈な日差しで痛いほどです。
遮光ネットのハウスの中(気温は35度)がとても快適、と感じてしまいます。
当農場ではインテリアのグリーンで人気のウンベラータが元気に育っています。
ウンベラータは熱帯アフリカ原産で、正式名は「フィカス・ウンベラータ」。
ウンベラータはラテン語で「日傘」のことです。
フィカスは和名「イチジク属」で、このウンベラータにも幹に実を付けます。
春に剪定したウンベラータは屋外で新芽を吹かせています。
強い太陽光線の下で生まれ育てた葉は肉厚があり、環境の変化にも丈夫な葉に育ちます。
また葉と葉の間(節間)も短く、よりこんもりと茂った植木に仕立てられます。
ただし、屋内で育った葉を日光に直接当てると葉焼けしてしまうので、要注意です。
強い太陽光線の下で吹いてくる新芽は赤い色をしています。
これは生まれたばかりの葉緑素(クロロフィル)を強い紫外線から保護するために、
赤い色素を持つアントシアニンが生成されるからだそうです。
丈夫な葉を作る最初の一歩ですね。
葉が成長するにつれて赤い色が抜けて徐々に緑色になります。
赤い色素はすっかり抜けました。
強い緑色をした肉厚で丈夫な葉となりました!
ある程度葉が出たら、今度は遮光性の高い温室で光の弱い環境に慣れさせます。
こうすることで室内環境にも適応したウンベラータに仕上がります。
ちなみにウンベラータにも「花言葉」があり、
それは「健やか」「永久の幸せ」「夫婦愛」。
葉のハート型からのイメージでしょうか、そんな花言葉から贈り物としても人気急上昇しているようです。
(埼玉日高農園、サトウ)