2024.02.18
読むだけでくしゃみなお話し
観察すると面白いです。お皿に置いて遠くから眺めると、ちょっと崩れてしまったモンブランケーキのよう。
これはアマリリスの球根です。先日注文したものが届きました。
アマリリスは春植え球根の代表種で、成長が早く気温の推移によってはひと月で鮮やかな大輪の花を咲かせるため大変人気があります。
その注文したものはちょうど球根がぴったり収まる陶器と土付きで、土は別の袋に梱包されています。植え付けるしかるべき時(だいたい4月くらい)に陶器に土を入れ、球根を植えればいいわけです。
ただそもそも球根というものは球根そのもののなかに養分と水分がたっぷり詰まった貯蔵庫の役割をしたものなので、ここまで配送されて来た時点ですでに成長を始めているようです。球根の根っこが陶器に沿って伸びています。
アマリリスの球根は地中の茎に葉が重なって肥大化したもので、タマネギ、ラッキョウと同じタイプのものです。
それでは食べられるのか!というと……どうでしょう。
まずはアマリリスの分類を調べます。
「ヒガンバナ科」……
もう駄目です。いきなりアウトです。絶対的に駄目です。
当ブログでも過去に恐ろしきヒガンバナの毒性について触れましたが、ネズミ、モグラでさえ近づかない毒です。
なにしろ食べたら「彼岸行き」ですからね。毒を抜く方法はあるらしいのですが(食糧難の時代に最後の手段として毒抜き)、やめましょう。
ちなみにアマリリスの植え付け適期は桜(ソメイヨシノ)が散る頃と言われています。
今年は(も)開花は早そうなので、アマリリスの植え付け時も早まりそうです。
さて、今年も恐怖の花粉症の時期になりました。
2月9日にはスギ花粉飛来始めの発表がありました。これは平年より6日早いそうです。
先日、当農場からほど近い山を歩いて来ましたが、山は真っ赤です!
スギ花粉は前年の夏に花芽がもうすでに出来あがり、冬にいったん休眠します。そして春の気温上昇によって再び目を覚まして、いよいよ開花して花粉を飛ばします(なんかこの内容を書いてるだけで目がむず痒くなって来ました)。今年の早めの花粉飛来は1月の高温が原因のようです。
山道を歩いていると、所々で花芽を付けたままの枝が何かの原因で折れて落ちているものが見られます。
これだけの枝でこんなにたくさん花を付けています。オソロシいですね。それが数十キロから300キロメートル飛ぶらしいです!
撫ででみました。
振ってみました(やめてください)。
(↑山頂からの景色も真っ赤です。)
近年多くの人が花粉症の症状に悩まされるようになったのはいくつか原因があって、そのひとつに「林業の衰退」があるようです。
杉の木は資材として多く植林されましたが、林業の衰退で伐採されずに成長を続けた杉は30歳位から花芽を付けるようになるそうです。そんな30歳越えの杉が山という山にあるわけです。日本の経済的な原因もあったのですね。
ただ最近は花芽を付けさせない研究も進んでいるようで、こちらにも期待です。
そしてちなみに今年のスギ花粉飛散量予測は去年と比べて8割程度だそうで、まあちょっとほっとしたと言えます。
(↑雪の降った週末に再び別の山へ)
(↑ここはもっと真っ赤!)
(埼玉日高農園、サトウ)