2024.12.14
寒くても生き抜くトロピカルな果実と山火事でも生き抜くクリスマスな果実
日本国内でキウイフルーツと並ぶ位のメジャーな果物を目指していた植物があります。
それがこのフェイジョアです!
フェイジョアは南米原産のフトモモ科の常緑低木です。日本国内ではどちらかというと、ガーデニングとして人気が高まっていて、日植ガーデンでもマンションのテラスや外構用の植木として広く取り扱っています。
人気の理由は丸みを帯びた可愛らしい葉っぱに、まさに熱帯をイメージさせるエキゾチックな花を咲かせること、そして暑くて寒い日本の風土に合うことからでしょう。こと寒さに関しては熱帯原産のわりにマイナス10度位までの耐寒性あると言われています。
そして実を付けます!
世界の他の地域では、メジャーな果物として扱われているため、毒性はありません。
食べてみましょう。
濃い緑色のものと、少し熟したもの?なのか黄味がかったもの、両方味わってみます。それともバナナみたいに完全に黄色くなったほうが美味しいのでしょうか?
まずは若干熟したものっぽい?もの。こちらはちょと苦いですかね。甘苦酸っぱい感じです。
では濃い緑色のもの。こちらのほうが苦みがなくて美味しいです。食感もいいです。残念な熱帯系果実にありがちなやたらエッジの立ったエグ味もありません!
これは純粋に美味しいフルーツとして楽しめます。
調べてみると(今さら)、濃い緑色のもので指で押すと軽くへこむ感があるものが食べ頃のようです。また更に追熟させるため、新聞紙なとで包み12~15度の室内で1週間位寝かせると甘みが増すそうです。
ニュージーランドでは世界最大の生産量を誇り、キウイフルーツと並んで広く国民に愛されているそうです。
日本でも普及に力を入れたことがありましたが、広告不足のせいかあまり浸透しなかったようです。ただ日本の風土に合わせた生産が可能なため、さらなる品種改良と普及活動によってもう一度メジャーな果物を目指す挑戦をしているようです。
さて、クリスマスが間近です。
クリスマスの飾り付けでリースを作ったり、クリスマスツリーにぶら下げたりと活躍するのが、松ぼっくりです。
私も子供を連れて、山歩きのついでにたくさん拾ってきました。
飾りに付いているものでよく見かけるのは、松ぼっくりのカサが綺麗に開いているものですが、あまりそのようなものは落ちてなく、とりあえずバランスがよく大きめで腐ってない物を持ち帰りました。
「オトーチャン、コンナトコ、ノボラナイト、マツボックリ、ナイノ?」
そもそも松ぼっくりとは何なのでしょうか(再び今さら調べます)??
ざっくりいうと、果実のような性格のもので、タネを守るための針葉樹独特の器官だそうです。
松ぼっくりのカサは湿っていると閉じ、乾燥すると開く特徴があり、樹上では晴天の風のある日にカサが開いてタネを飛ばしています。
また太古の昔から自然発生的に山火事が頻繁に発生している地域では、山火事の時の極度の乾燥時にカサを開いてタネをばら撒き、後の焼け野原で発芽し森林再生させる、という壮大なサイクルをやってのける機能も持っているそうです。
ふむふむ。そんなものすごい松ぼっくりです。理解が深まったところで山から持ち帰ってものを処置いたしましょう。
まずは泥などをよく洗い流し、沸騰させたお湯に入れます。松ぼっくりのカサがしっかり閉じるまで(湿度が上がると閉じる原理ですね)お湯のなかに入れましょう。
あとは干しておけばそれでOKです。乾燥するとカサが開く原理で、とじていた松ぼっくりは全て綺麗に開きます!
(写真/文 サトウ)