2021.05.29

ある植物が慌てて考えたこと

この季節になると様々な種類の植物が花を咲かせます。この黄色の花もそう。ただこの植物に花を付けるのは数年ぶりです。なんの花でしょうか??

この季節に咲く花もあれば終わる花もあります。冬のクリスマスから年末にかけてお花屋さんにあふれんばかりに並ぶシクラメンは花のシーズン終了です。シクラメンは手順さえきちんと踏めば比較的簡単に夏越しができて、次の冬季に花を咲かせます。その方法は2つあります。①緑色の元気な葉をつけたまま、屋外の日陰で水をやりつつ夏越し。②全ての葉を取り除いて、屋外の日陰で水をあげずに夏越しさせ、秋になったら水やり再開。2つのやり方とも秋に新しい葉が吹いてくるので日当たりの良い場所へ移動させましょう。シクラメンの夏越しは基本的にはそれだけでOKです。花の咲き始めは「葉を付けた夏越し」の方が早いようです。

さて、この時期の代表格はカーネーションです。母の日で贈ったり贈ってもらったりとカーネーションに関わった方は多いことと思います。せっかく贈ってもらったカーネーションだから、と部屋のなかに飾りたい気持ちもありますが、カーネーションは屋外に出しましょう! できれば日当たりの良い所が理想です。花の付きが全く違います。花の開花が進むと白い糸みたいなものが出てきます。何かの寄生虫かも、と心配する方もたまにいらっしゃいますが、これは花の雌しべです。この雌しべには花を萎れさせる物質が含まれているため、より長持ちさせるには雌しべを抜き取るといい、なんて話もありますが、さすがにそれは大変な手間ですね。。

カーネーションを綺麗に咲かせ続けるためにお手入れも大切です。先端が茶色になった蕾は見映えも悪いので取り除きます。触ればわかりますが、この蕾には何も入ってません。フカフカしています。これは生産地の天候不順などちょっとしたきっかけでどうしてもできてしまう空っぽの蕾だそうです。これは購入するときもよく見た方がいいかもしれません。

しっかりとした中身のある蕾はこんな感じです。こちらも触ってみるとわかりますが固いです。咲き終わりそうな花は切り落しましょう。上の写真でわかるように、花のすぐ下には新しい芽が付いています(その下にも!)。花が付いたままだと種を作るためエネルギーがそちらにまわされてしまうので、新しく花を咲かせない恐れがあります。

カーネーションはこうして置き場所とちょっとしたお手入れで、より長く花を楽しむことができます。

そして黄色い花の正体はサボテンでした!

数年に一度とはいえ、サボテンにも花を咲かせるコツがあります。それは冬の寒さにあてること。そしてその時期に水を徹底的にしぼること。サボテンは種類にもよりますが2度位の温度があれば越冬できます。水は月に一度位で良いです。

春に暖かくなり水も与え始めると、サボテンは「子孫を残すには今しかない!」と感じるようで、その機会に花を咲かせるわけです。

それにしても、何かとおおざっぱなイメージのサボテンもちゃんと花の中心に繊細な雄しべと雌しべがあるんだなあ、と当たり前のことなのですが、妙に感心してしまいました。

(埼玉日高農園、サトウ)