2024.03.30

幸福への呪文

ようやく東京も桜の開花となりました。

2月に夏日に迫る日があったので、もしや2月中に咲いてしまうのではないか、と思っていましたが、ここに来てやっとの開花です。これは平年より5日遅く、昨年よりなんと半月も遅い開花となったそうです。これは3月の天候不順が影響していたようで、桜の開花に合わせたイベント等の主催者はさぞ大変な思いをしているのでしょう。

さて実家の福島のほうでは1.2月の暖冬の影響で、春が例年より早く訪れており3月の上旬にはマンサクが見頃になっていました。

まだ冬と言っていい色彩のない頃に一番手に花を咲かせる樹木です。

そうしたことから、マンサクの名前の由来も「まず咲く」「真っ先」から来ていると言われております。

そんな明るく喜びのイメージのあるマンサクですが、「魔力」「霊感」「呪文」、これが花言葉です。

これは春一番手に咲くことから、その咲き具合によってその年の農作物の出来不出来を占っていたことに起因しているそうです。

さて今年のマンサクの咲き具合はどんなもんでしょうか??

地べたには「春の使者」と呼ばれるフキノトウも顔を出しております!

私は昔「フキノトウ」と「フキ」は全く別モノだと思っておりましたが、実は同じ植物だったのですね。ただ、このフキノトウが伸びて「フキ」になるわけではありません。フキの地中の茎から花芽として地上に出るのが「フキノトウ」。別の茎から葉を出したものが「フキ」になります。

それより何よりそれよりも。これは絶品の山菜です!花が咲く前のツボミの状態のものを収穫いたします。花が咲いてしまうと苦みがうんと増してしまうそうです。

 

そして地べたには福寿草が満開です。

この新芽はフキノトウと間違えやすく、誤って食べて死亡した例もあるのだとか。福寿草の根と根茎にアドニンという有毒成分が含まれているそうです。

気を付けましょう。

息子は植物の何かを池に投げ込んで遊んでおります。

ところが池には氷が張っていて、まるでカーリングのようにツルツル滑走して行きます。

このカーリングのストーンのような植物はハスの花托(かたく)といってハスの花が枯れた後に出来るものでなかに実が入っています。

その滑ってゆく様子が面白いらしく、いつまでも凍った池に投げ込んでいました。子供はなんでも楽しいおもちゃにしてしまいます。

そして大人は収穫したフキノトウと山の渓流で釣り上げたイワナの天ぷらで乾杯でございます。

素敵な東北の春。マンサクの咲き具合は満点でしょう!

 

(埼玉日高農園、サトウ)